交通事故対応・知識忘備録

"交通事故の対応や知識を忘備録としてまとめました。

 

 

交通事故の慰謝料についてについて軽くまとめてみました

 

知らないと必ず損をする慰謝料あれこれf:id:kotujikonochishiki:20160928170820p:plain

慰謝料の種類

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損害賠償の中の慰謝料には傷害慰謝料と後遺障害慰謝料があります。慰謝料の計算方法には3つの基準があるのはご存じですか?
1つ目は自賠責保険基準。2つ目は任意保険会社基準。3つ目は弁護士会基準です。
まず慰謝料にはこれら3つの基準があって、それぞれで慰謝料の金額が変わってくるということは必ず覚えておきましょう。

自賠責保険の慰謝料

 

自賠責保険は1事故について傷害事故であれば120万円まで損害賠償(治療費、慰謝料、休業損害、交通費、その他雑費)が補償されます。
自賠責保険の場合は自賠法に則って慰謝料の金額が次のように決められています。
【①治療期間×4200円、②実治療日数×4200円×2】
この計算式に当てはめてみて金額の少ないほうが慰謝料の金額となります。
損害賠償額が自賠責保険の120万円で収まりきらないようであれば、相手の任意保険を使って損害賠償をしてもらうことになります。

任意保険の慰謝料

任意保険の慰謝料の算定方法は各損保会社独自の支払い基準に則って賠償金が支払われます。
あくまで損保会社独自の支払基準なのですが自賠責保険とほぼ同額位となっていることが多いです。
保険会社も営利団体ですので、損害賠償範囲内での一番低い金額をまずは提示してくることがよくあります。
そのときに知識がないと本来の損害賠償で補償されるべき額より低い金額で示談が成立してしまう恐れがありますので注意が必要です。

弁護士基準の慰謝料

弁護士基準(裁判所基準)の慰謝料は過去の判例に基にした基準となり、3つの支払基準の中で1番高い金額 ですので示談時には必ず弁護士基準で慰謝料の交渉をするようにしましょう。
ただ、保険の知識がほぼ皆無の素人が保険のプロである保険会社の担当者と交渉するのはあまりにも分が悪すぎますよね?
こういうときには自分の任意保険の特約の弁護士特約を使えば示談交渉を法律の専門家にお願いすることが出来るので自分で示談交渉をしないで済みます。
今一度自分の任意保険の特約を確認してみて、入っていなかったらこの機会に加入しておくことをお勧めします。

慰謝料のまとめ

損害賠償は受ける側にしっかりとした知識がないと正当な補償がなされません。
その中でも慰謝料は知識により金額に雲泥の差が出てきます。
よく、慰謝料(お金)の話を嫌がる人もいますが、慰謝料を正当に補償してもらうことは被害者さんの当然の権利です。 今の日本の法律では、被害者さんが事故にあって痛い思いや精神的の辛い思いをしたり、貴重な時間を使って治療にいったりするなど
本来事故にあわなければ経験せずに済んだことなどは慰謝料で補償される事になっていますので慰謝料はしっかりと補償されるべき 慰謝料はお金の話なのでなかなか言い出しにくいとは思いますが、そういう場合は損害賠償という観点で見ると良いと思います。